「朱霊たち」スタッフ、キャスト プロフィル



ヒズメ=澤 宏

昭和18年4月6日朝鮮府仁川生まれ。・・・平成16年7月1日、この映画でもらった役“ヒズメ”の<魂のロケハン>と称して、ひとり深夜航路で“彼”の生地伊豆大島へ。(本名イケナカショウキチ、生まれつき両手の指がくっついていて皆に“ヒズメ、ヒズメ”といじめられ少年期に島を出ている。)そのにおいを求めて島中を歩きめぐり夕刻波浮港へ。夜、船着場に満ちる潮にひかれて腹ばいに身を横たえ両手を海水にひたしゆれるがままにしていると、ふと<少年“ヒズメ”もどうにも苦しいときには我身をこのようにしてなぐさめていたのでは>という思いと共に突如からだじゅうを熱いものがかけめぐりわなわなふるえて嗚咽していた。そのまましばらく‘わたしたち’は放心していた。


マリア=バレンティナ・ミラグリア
昭和53(1978)年11月1日(くしくも万聖節の日)、イタリア・シシリー島カターニャに生まれる。
現在 仏・リモージュにある中央映画研究所で映画記号論を学ぶ学生。同時にダンサーとして国際的な活動を展開中。


ヒノマル=モハメッド・アロシ
昭和46(1971)年、パリ近郊のブゾンに生まれる。
1991年に舞台の世界と出会う。以来、自分の仕事の目標を彫刻、劇、ダンス、光と音のスペクタクル技術など異なった媒体を通して自分の潜在能力を開発することに定めた。
その後、岩名雅記、室野井洋子、シルヴィア・ラムペリ、田中眠らのワークショップに目覚まされ、現在では自らの身体の探究に専念している。感覚の限界を超え、まさに身体に身を投じ、「新しいダンス」を生み出しうる発進装置としての「からだ」の発見に努めている。


ネアン=長岡ゆり
昭和33年、東京生まれ。舞踏家、鍼灸師、Dance・Medium主宰。
幼少のころから父親の蔵書を読みあさる文学好きの子供であったが、舞台の非日常空間に憧れて10才よりバレエ、12才より平岡志賀舞踊学園にてモダンバレエを学ぶ。舞踊はもとより演劇、マイム等の舞台を見ているうち、10代後半に舞踏に出会い、その文学性と身体哲学に衝撃を受ける。以降20代後半より、集団に属する事なく小劇場を中心に独自のソロ活動を始め、東京を中心に欧米等での公演、ワークショップを続けている。


少年=滝原祐太(たきはらゆうた)

平成4年(1992)1月22日  東京都八王子市生まれ
現在 中学3年生。劇団日本児童所属。


カケラ=若松萠野
昭和50(1975)年東京生まれ。
小学校時代にカナダを経由して米国に移住、以来ニューヨーク在。 当初は英語社会 の中、自分の内にこもり、絵、文章、ピアノと過ごす。のち高校時代に90年代の ニューヨークのポストパンク・インダストリアル シーンを発見、クラブで踊り始 め、外界への繋がりを見つける。 20歳のときマース カニングハムの顔写真を見て彼の眼に魅了・圧倒され直ちにカ ニングハムの門を叩く。同時期に建築を学び建築家となる。建築家として活動を続け る以上ダンスと真剣に取り組む時間はほとんどなく、またアメリカ建築界を覆う商業 的傾向のなか不毛を感じて27歳のとき職場を離脱、ソロパフォーマーとなる。現在 はニューヨークとヨーロッパで公演を継続中。 www.moeno.com


マスキヨ=七感弥広彰(ナナミ コウショウ) 
昭和40(1965)年岐阜県生まれ
昭和64年からロックバンドを結成,ライブハウスや野外フェスティバル等で活動。平成6年から新たな表現の可能性を探るため演劇も始める。平成8年,集団からの離脱と台詞から身体へ関心の移行に伴い踊り手に転向。平成12年,藤條虫丸氏(元 日本維新派)とユニット「阿羅漢」を創設,日本・ドイツ・フランス等で公演。以後,単身渡欧して公演 ワークショップを各地で開催する。舞踏は独学。非営利活動法人「danse Sauvage」主宰,主に欧州で活動。


技監=首くくり栲象(たくぞう)
安中榛名に昭和二十二年(1947年)生まれる。1969年頃演劇でも舞踏でもない身体行為にこそ存在の質量を感じ まずは痙攣アクションの時代折り重なって首吊りアクションの時代 瞬く間38年経ちいま振り子状態の時代 首吊りの身体は新しいジャンル行為の時代へ弱い力で揺れはじめた 空間はシャボン玉の表面色の様に静かに膨らみゆがみ動作は意味をなさずしてしかも自力で認知 時間は夢幻のごとく整列しながらはじけ首くくり栲象は空気水に濡れて進み いく。


カミムラ=根岸良一
 神奈川県横浜市出身。1984年、テント劇団「風の旅団」に参加。  約10年間にわたり全国を旅する。同劇団解散後、美術音楽パフォーマンス集団 「キテレツオペラ」を経て、1994年の「野戦の月」旗揚げに参加。  以後、台湾テント公演を含む全作品に出演、現在に至る。  他に私的劇団「世界根岸劇場」を主宰し、ゲリラ的に公演を行う。


チーフ カメラマン=パスカル マラン

昭和51(1976)年パリ生まれ。1999年にフランスを代表する映画学校ルイ ルミエールを卒業。その後、ベルトラン・タベルニエ、フィリップ・ガレ、パトリス・シャローなど現代フランス映画をリードする巨匠たちの長篇映画の撮影助手として働く。その他に短編を数多く手がけ、2003年にはニコラス・ビルケンシュトック監督作品「指の先端」でブリュセル映画祭の撮影賞を受賞。「朱霊たち」で初めてチーフカメラマンを勤めた。


衣装製作・デザイン=藤岡美知子 <ソライロヤ>

 絵の中にはいりたかった・・・・・
美術学校卒業後、舞台美術をこころざし
<ソライロヤ>の屋号で美術造形のアトリエを開設、現在に至る
 ダンスを中心に、歌・音楽・演劇など各種舞台のステージをとりまく美術(衣装・装飾・照明など)をトータルにデザイン・製作している
 ー幻想と劇的ーを追求したい
  「 衣装は舞台における美術的演出の最も重要な要素です
   それは演者の皮膚であると同時に、想像的世界への扉です 」


音楽=平石博一 

昭和23年(1948)千葉県市川市生まれ。70年代に初めて作品を発表した当初からミニマルミュージック的なものを追求し続けてきた。ソロ、室内楽、オーケストラ、電子音楽等幅広い作品がある。99年から2000年にかけてグラントを得てニューヨークに滞在、小さなライブハウスから大きなコンサートホール、小さなギャラリーから美術館等でさまざまな音楽や美術に触発されつつ自らもパフォーマンス等行ってきた。作曲を始めた頃に演奏家を使って空間音楽を行っていたが、帰国後、コンピュータを利用して主にコンサートホール以外の場所で空間音楽パフォーマンスを再展開している。